伊賀健一名誉教授 第44回藤原賞受賞


 平成15年6月17日(火)学士会館にて,伊賀健一名誉教授が,第44回藤原賞を受賞した.受賞理由は,「面発光レーザーの先駆的研究」である.藤原賞は,藤原科学財団が自然科学の研究者に贈っている学術賞であり,物理・数学,工学,化学,医学,生物・農学の5分野から毎年2名が選出される.同財団は,王子製紙を築いた製紙王の藤原銀次郎氏が正力松太郎読売新聞社主(当時)の協力で設立したものであり,同賞の受賞者としては,昨年ノーベル物理学賞を受賞した小柴昌俊東大名誉教授(第39回受賞)なども名を連ねるなど権威のある賞である.
 今回で44回を数えるが,伊賀健一名誉教授とグルタミン酸受容体の仕組みを解明した三品昌美東大教授が受賞した.当日は,千葉一男藤原科学財団理事長の挨拶から始まり,遠山敦子文部科学大臣(代理:御手洗康文部科学事務次官)による祝辞,受賞者の挨拶,と約200名の出席者のもとに授賞式が盛大に行われ,引き続いて伊賀名誉教授,三品教授を囲んで祝賀パーティが開催された.